ver 2023.10.18
このサービスを円滑に運営する上で、利用者の方に気をつけていただきたいことをまとめました。 利用規約と合わせてご一読いただけますようお願いいたします。
このサービスは、議論をすることを目的としています。このサービスの性格上、自分あるいは他のユーザに対して批判的な発言が書き込まれたり、あるいは自分自身が他のユーザに批判的な発言を書き込んだりすることは避けられません。
このサービスを利用する上で、以下の点にご留意下さい。
現代の日本では「批判」と「非難」あるいは「否定」は同じか、あるいは似ているものだと考えられがちです。
しかし、本来「批判」とは「批評」「評価」「吟味」「評論」「検討」などと類似する言葉で、相手の意見や考え方に対して深く考え、異なる見解があれば意義を唱えたり、同意する場合には賛同の意思を表明したりする行為を指します。これは相手の人格を「否定」したり「非難」したりする行為(現代風に言えば「ディスり」)とは全く異なるものです。
このサービスは「議論をするための場所」として提供されています。それは言い換えると「相手の意見を吟味するための場所」であり、「批判するための場所」とも言えます。
あなたが誰かを「批判」する場合、それは相手の「人格を否定」する行為ではなく、相手の「意見を検討」する行為であることを忘れないようにして下さい。またあなたが誰かに「批判」される場合にも、決して「人格が否定」されているのではなく、「意見への異議」が唱えられているということを忘れないようにしてください。
ただしここでの「批判」は、議論に参加している人の意見に対して行うものを指しています。議論に参加していない人の意見に対しての批判は、相手の反論の機会が存在しないため一方的な攻撃となり、議論にはなりませんのでご注意ください。
また、お互いの意見が対立し批判的な書き込みが続いている場合でも、それは「議論が白熱している」のであり「炎上している」わけではないことに留意してください。
「批判」が「人格」に対して行われるのではなく「意見」に対して行われるものだということは、言い換えるならば、同じ人が違う意見を言うことも許されるということです。
これは、このサービス上では2つのことを意味します。
まず一つ目に、議論を交わしていくうちに考えが変わり、前言を撤回して過去の発言と違う意見を述べることは自由です。議論というのは各人が持っている「不確かな意見」をお互いに検討し合い、軌道修正しながらより高めていく行為です。その過程で以前の自分の考えが間違っていると気づき、異なる意見を持つことは自然なことです。議論に参加する人は最初から「確かな意見」を持っている必要はなく、議論しながら考えていけばよいのです。
二つ目に、議論を行う上では、必ずしも自分の意見で議論を行う必要はありません。これは決して「他人の意見の代弁行為」を推奨するという意味ではありません。議論では、相手の考え方をトレースし、どのようにして自分と異なる意見にたどり着いたのか検討することも重要になります。そのためには、あえて自分の考えとは異なる立場に立って発言していくことも有用な場合があります。たとえば「ディベート」では意図的にそれを行うことで論理的な考え方を養います。
このように、同じ人がその時々で違う意見を言うことは必ずしもおかしいことではありません。
しかし、議論を行う上では、誰がどのような考えを持っているのかはとても重要で、それが想定と異なっているとうまく議論が噛み合わなくなってしまうこともあります。そこで、このサービスでは以下のような方法を提案します。
このサービスには様々な立場の人が参加します。
あなたが、何かの研究者であったり専門家である場合、自分の専門分野に関しては厳密な議論を求めることがあるでしょう。逆に自分の専門外の分野であれば、ラフな言及を許容する場合もあれば、専門家に突っ込まれるのを恐れあえて言及を避ける場合もあるでしょう。
もしあなたがそのテーマに対してそれほど深い知識を持っていない場合、気軽に意見を言えるかもしれませんし、もしくは全く発言できないかもしれません。
このサービスでは、通常の議論の場とは異なり、そのテーマに対する取り組み方や前提としている知識や経験などが異なる人々が集います。そのため、議論を進めていく上で「こんな事も知らずに議論に参加しているのか?」と不快に思ったり「非論理的な意見」に落胆したりすることもあるかと思います。
これらの問題に対処するために、このサービスでは以下のような方法を提案します。
ディベートのようなゲームの場合をのぞき、一般的には議論には勝ち負けは存在しません。また、このサービスでいう「議論」では「合意形成」には重きを置いておらず、参加者それぞれが自分の考えを深め、新たな知見を得ることをその議論のゴールとしても良いのでは?と考えています。
言うまでもなく、現実には社会では「合意形成」が重要なミッションとなることが多々あります。合意を目指さない議論は「議論のための議論」として批判されることも多いです。しかし、合意に至らなければならないために妥協したり、多数決により強制的に決まってしまうような「話し合い」では根本的な議論を深められないことに不満を感じている人も多いでしょう。
このサービスでは「テクニックを競う競技ディベート」と「何らかの利害関係者同士の合意形成を目指す話し合い」との間にある、「社会が抱えている問題や普段素朴に疑問に思っていることなどについて理解を深めるための、自分とは異なる考えを持っている人との率直な意見交換」を行える空間を目指しています。その上では「参加者のすべてが同じ結論にたどり着く」ことは必須ではないのではないかと考えています。
もちろん、議論の主催者がルールを決めれば「合意形成」や「ディベート」の場として使うこともできます。
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